映画『君の名は。』の宮水家の系譜に秘められた謎とは!?

 
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でるっクマ


湘南を拠点とする研究所RSEL、宇宙海賊団メンバーの1人(1匹?)。映画「君の名は。」に心打たれ、初回限定5枚組Blu-ray版を購入したやさしいクマ。独自の視点から、映画やアニメについて考察する記事を執筆している。

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(↓前回の記事はこちら↓)
【第3回】
映画『君の名は。』の主人公は
何故瀧君だったのか!?

ふと気がつけば大作になりつつある
『君の名は。』解説シリーズ。

もうちょっとだけ続くんじゃ。
あと少しお付き合いください!

 

宮水家の系譜に隠された能力

今回は三葉にフォーカスして見ていくよ。

まず始めに、
「宮水家ってそもそもなんなのよ?」
という所から。

単刀直入に言おう。

宮水家の系譜とは、
1,200年周期で訪れる
彗星隕石災害を回避させるために、
自分の数年先を生きる審神者と
夢を通じて交信する能力。

その能力を代々受け継いでいるのが、
宮水家の巫女達なんだね。

小説でこの話が出てくるわけなんだけど、
映画にもちょくちょく
それを匂わせる描写があるよ。

例えばこのセリフ。

おばあちゃん(一葉)「おや、三葉。あんた今、夢を見とるな?」

おばあちゃんも入れ替わりを
体験したことがあるからこそ、
このセリフが出ているんだね。

第1回の記事でも触れたけど、
巫女の能力を開花させるには、
記録(データ)を全て捨て去る必要がある、
ということも三葉に伝えていたよね。

さらに、瀧君が御神体の所で頭を打つシーン。

ここでは意識を失う直前に、
天井にティアマト彗星が
描かれていることに気付く。

これはつまり、

『1,200年周期で訪れる彗星隕石事件を
予め知っているからこそ、警告の
メッセージとして描かれている。』

ということ。

そもそも糸守湖自体が、
1,200年前の隕石被害でできた湖だからね。

この1,200年周期の
隕石事件に当たった巫女が三葉、
そして三葉に選ばれた審神者が瀧君。

これをベースに、
『君の名は。』の物語は進んでいくと。

そういえば、この巫女の神聖さ(=女神性)を
劇中で表現するために、
色々な描写があるよね。

例えば、宮水家で組紐を
編んでいる時のこのやりとり。

一葉「わしらの組紐にはな、糸守千年の歴史が刻まれとる。遡ること200年前… 草履屋の、山崎繭五郎の風呂場から火が出て、この辺は丸焼けんなってまった。お宮も古文書もみな焼け。これが俗に言う…」

三葉「繭五郎の大火」

四葉「え?名前ついとるの?繭五郎さんかわいそう…」

一葉「おかげで祭りの意味もわからんくなってまって、残ったのはかたちだけ。せやけど文字は消えても伝統は消しちゃいかん。それがわしら宮水神社の大切なお役目。」

祭りで舞を披露する三葉と四葉。

ちなみにこの舞には、
ティアマト彗星が本体と隕石に分裂することが
シンボルとして盛り込まれているよ。

 

三葉と奥寺先輩の対比

そしてなんといっても、
三葉との対比で描かれているのが、
あの男子高校生を
漏れなく開幕KOしてくる奥寺先輩。

まさかのタバコ!!!

ストーリー的には
全く吸わせる必要ないと思うんだけど…

しかも、

奥寺先輩『やめてたんだけどね…』

いやいや、それならいっそ
ずっと辞めといてよ!!!

もはや完全に三葉の女神性を
上げるための引き立て役ですよ、先輩。

まあ結果、
先輩の擦れてる感を
見事に表現して落とすことで、
三葉の神聖さが
際立つ構造になってるわけだね。

三葉は口噛み酒に、
奥寺先輩は別の口噛みに
シコシコ取り組んでいたわけですね…。

「所詮、目耳鼻口の自我フレームで
選んだ女なんてこんなもんだよ?」

そう言われている気がしてならない描写。

男性諸君、十分に気を付けよう!!

 

壮大な時空協働創造態の物語

最後に、物凄く壮大なお話しを。

宮水家の巫女の能力は、
1,200年周期の彗星隕石事件を見据えて、
代々受け継がれていると。

これは言い換えると、

「途中で誰か一人でも
欠けていたら成立していなかった」
ということ。

つまり1,200年間の巫女全員、
そして勿論瀧君も含め、
壮大な一つの時空協働創造態としての
ストーリーになっているんだね。

目立つのは瀧君と三葉では勿論あるけども、
その背景にいた多くの人達のことも、
やっぱり忘れちゃだめだよね。

…ちなみに、
意外と盲点になってるあの人も、
なんと時空協働創造態なんだよ。

誰かっていうと…

そう、「三葉のお父さん」!!!

よくよく考えると、
三葉のお父さんがもし
宮水神社の宮司になっていたら、
糸守町の町民たちを
避難させられなかったかもしれないよね?

町長がお父さんだったからこそ、
三葉達の願いが通ったとも言えるわけ。

お父さん「僕が愛したのは二葉です。宮水神社じゃない!」

このセリフがもしなかったら、
お父さんは宮司になっていたかも…。

実はお父さんについては、
小説の方でこんなくだりがあるんだね。

「彗星落下の数時間前に、一葉と四葉が町長の事務所を訪ねてきた。そして今朝から起こっている異常事態について状況を聞き、そこで過去に二葉と語り合った神話を思い出した。そしてそこに、ボロボロになりながら駆けつけた三葉が飛んできて、俊樹は今置かれている状況について理解し始めた。

町民を避難させられるのは自分しかいないと気づき、『あるべきところに自然に導かれる』という言葉の本当の意味を知る。そして、「これが別れではない」といった二葉の姿が、三葉の姿と重なった。」

どうだろう?

時空協働創造態が群れとして、
一つの物語(=神話)を
進めていくストーリー。

本当に美しいよね。

 

次回、物語はやっと終盤へ・・・。

(↓次の記事はこちら↓)
【第5回】
映画『君の名は。』で変わったのは
過去ではなかった!?

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