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地球から火星へ-イーロン・マスクSTORY-

 
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元ITエンジニア。やんちゃが過ぎてRSELeaksをハッキングし一時サイトをダウンさせるも、それをキッカケに宇宙海賊団と接触。船長Master.響のアナザフロンティア構想に感銘を受け、逆に諭されてしまう。 "ぬくもり"を知ってしまった今は「AIのシンギュラリティ」もやだし「ゲノム編集」なんてもっての外だ!!と心を入れ替えた中二病天才ハッカー。 今までPCしか触って来なかった指先が、人体端末ヒューマンタブレットと言うとてつもないユニバーサルデザインに触れた時、もはやPCなどのIT技術が時代遅れだと気づく。 一人でも多くこの事に気づいてもらいたくRSELeaks執筆活動も任される。

◎ ボディフィギュアタイプ
「なで丸太」の隠れ「フジサン」型

Become a multiplanet species.

「いずれ人類は地球以外の惑星に住まなくてはいけなくなる」

「長期間持続可能な輸送システムやエネルギー、多惑星での居住は人類の存続につながります」

イーロン・マスクはこう言って、2002年に民間宇宙開発会社スペースX社を創業した。

そのロケットは従来のロケットの約1/10のコストで作られ、衛星の打ち上げなど様々な企業から利用されている。

他惑星へ行けるロケットを開発するあいだ、エネルギー改革にも乗り出す。

「人類と地球を救うため」

彼の目的はここにあるそうだ。

Apple社を世界的企業へ押し上げたスティーブ・ジョブズ。彼に続く次のスティーブ・ジョブズとも言われているのが、このイーロン・マスクだ。

彼の行動は、全て「火星」という目標で説明がつく。

イーロン・マスクの現在の事業の概略はこうだ。

1) SpaceX

人類を他惑星に居住する生物にするため、ロケットの開発・製造・打ち上げをおこなっている。生物は過去5回の大量絶滅を経験しており、地球はクラッシュしやすいHD(ハードディスク ドライブ)。人類という大切なドキュメントを守るため、一刻も早く別なHDにバックアップをとることが必要だ。そして、「別なHD」とは火星のこと。地球で大量絶滅が起きたとしても、火星に自立した文明が存在すれば人類滅亡は回避できるというわけだ。

2) Tesla:

世界の化石燃料への依存に終止符を打ち、持続可能なエネルギーの到来を早めるために電気自動車、バッテリー、太陽光発電用タイルの開発・製造・販売をおこなっている。2015年PowerwallとPowerpackという2つのバッテリーを発表。Solar Roofという太陽光発電により化石燃料の代替を狙っている。テスラに乗ったドライバーが太陽光発電のスーパーチャージャーで充電し、ソーラーパネルを設置している家庭や事業者がテスラのバッテリーで蓄電する。「世界のエネルギー構造は変わり、化石燃料依存からの脱却へむかうことでしょう」

3) OpenAI:

人工知能(AI)が世界を管理することへの危険性への対処のため、人工知能の研究開発をおこなっている。3分の2以上の専門家が2050年までにはAIの知能が人間と同じレベルになると予想している。適切なAI(人工知能)の研究開発を目指してOpenAIという非営利の企業を発足した。人工知能の父と呼ばれたアラン・チューリングの同僚であるある数学者は「万能で高度な人工知能は人類のおこなう最後の発明になるだろう」と言った。人工知能学者レイ・カーツワイルはこれを「シンギュラリティー」(特異点)と呼び、シンギュラリティー以降の世界を予測することはほぼ不可能だと述べている。

4) Neuralink:

人間の脳とコンピュータをつなぐ BMI (ブレイン・マシン・インターフェース)の研究開発をおこなっている。コンピュータとの接続を果たすことで、コミュニケーションの飛躍、Neuralinkによって言語を超える高効率な意思疎通を目指す。

5) The Boring Company:

交通渋滞を解消するため、地下に3D状のトンネルを掘りそこを高速に移動できるようにする。交通インフラを3D構造に変えてしまおうというもの。トンネル掘削のコストを10分の1以下にすることで、地下利用への費用対効果を改善する。

イーロン・マスクとは

これほどまでの大事業を次々と打ち立てていくイーロン・マスクとは何者なのだろうか。

彼は1971年に南アフリカで生まれた。子供時代は彼にとってあまり素晴らしい時期ではなかった。学校には馴染まない、変わった子供だった。

考え事を始めると周りが見えなくなるため、友人は少なく、いじめを受けることもあった。

本が何よりも好きで、読書はたいてい1日に10時間読むことができた。SF、ノンフィクションが多かったという。8歳にはブリタニカ百科事典を読破した。

彼は人間をコンピュータのように考えていた。

人間のハードウェアは、肉体と脳。彼のソフトウェアは、彼が考えていること、価値観、習慣、性格など。彼の学習は、単純に「データとアルゴリズムを脳にダウンロードする」プロセスであった。

学校の教室での座っている事は「ダウンロード速度がとても遅い」と感じてしまい、そのため読書を通してほとんどを学んだ。

10歳の時にPCを購入し、プログラミング言語BASICの6ヶ月習熟プログラムを、たったの3日でマスターした。

12歳の時に「ブラスター」というゲームを作り、雑誌に掲載され500ドルを手に入れた。

14歳の時、南アフリカの情勢が思わしくなく、アメリカへの憧れを持った。

17歳の時に、母親の親戚が住むカナダへわたり、親戚の家でお世話になった。この時、一日1ドル以下の貧しい暮らしも体験した。肉体労働をしたり、格安オレンジで乗り切った日もあったという。

1992年 大学に入学した。彼は自分の人生で何をしたいと思うかという問いの出発点として「人類の未来に最も影響を与えるものは何か?」という質問を考えた。彼が思いついた答えは5つだった。

「インターネット、持続可能なエネルギー、宇宙探査(特に地球を越えた恒久的な生命の拡大)、人工知能、そして人間の遺伝コードを再プログラム」

1995年 スタンフォード大学大学院に入学するも2日でやめ、オンラインコンテンツの出版ソフト制作会社「Zip2」を創業した。この時、Windows95の発売に伴い、世界はインターネットブームだった。

1999年 28歳のときにZip2をコンパック社に3億ドルで売却し、約22億円を手に入れ、その資金をインターネット決済サービス「X.com」へほぼ投入した。これが後のPaypalだ。

この時、X.comにはライバル企業「コンフィニティ」がいた。創業者は、ウクライナ出身のマックス・レヴチン、そしてピーター・ティールだ。

ピーター・ティールは、ドイツ生まれのカリフォルニア育ち。チェスがとても上手く計算が得意だった。そのため、証券会社のデリバティブ取引を担当をしていた。

この2つの会社はライバル企業であったが、お互い打倒銀行という面では同じ方法性であり、送金サービスに対する強い需要に気づき始めたため、反目するのは良くないと考え合併することで合意した。これがPaypal社だ。

その後、内部抗争が起こり最初のCEOだったビル・ハリスに代わり、イーロンがCEOに就任した。そして、さらに新婚旅行に行っている間に、CEOを降ろされることになり、株だけが残った。

人間闘争が激しかった。

Paypalマフィア

2002年 Paypalが上場し、オークションサイトeBayに株式の12%を保持させることにより、イーロンは約1億8000万ドル(約200億円)を棚ぼた的に手に入れた。

これにより、Paypalに在籍していた者らは、多くの資金を得て、さらに有名な多くのWebサービス(Youtube、LinkedIn、Airbnb、 Space X、 Tesla 、Yelpなど)を立ち上げたことからペイパルマフィアと呼ばれている。

そのうちの一人、ピーター・ティールは海上国家構想を発表している。

既存の国では法律がテクノロジーの進歩を邪魔しているといい、そのために自分たちの国を海上に作ってしまおうというものだ。

まず、ITやソフトウェア関連の新興企業を誘致し最先端の研究を進める。そこで人間の寿命を延ばすためのバイオテクノロジーの研究を積極的にやるのだ。

バイオテクノロジーの最新研究は、遺伝子操作や医薬品の試験などの面で、色々な法規制があるため、海上国家はかなり都合かいい。実は、お金が有り余っている富裕層の最大の関心の1つが、長寿であるため、需要は計り知れない。

2050年までには数千万人が居住する洋上国家を形成する計画だ。国の体制は自由を市場の国家原理とし、社会福祉や最低賃金を廃止する。彼自身LGBTであることから、LGBTへの偏見撤廃の施策などもあると予測される。

税金も廃止だ。ほとんどの法規制を撤廃するという、リバタリアニズム的な自由な国家を作るのだ。

苦難の宇宙開発へ

1961年 43歳の若きアメリカ大統領ジョン・F・ケネディが、「今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる」と述べ、発表した宇宙計画。

人々は高揚し、宇宙への夢を馳せた。

それは、月面に人類初の足跡を残すための事業に約50万の人力と、世界一豊かな国家の軍事力と産業力が宇宙開発へ向けられるものだった。掛かった資金はなんと250億ドル(今の日本の感覚で10兆円くらい)だ。

ケネディがこの演説をした時点では、アメリカは、そのわずか一ヶ月前に一人の飛行士を宇宙に送ったばかりであり、しかもそれは、砲弾のように単に上昇して下降してくる弾道飛行にすぎず、地球を周回する衛星軌道に乗ったものではなかった。

サターンV型ロケット(中央)

それでもアポロ計画は驚異的なスピードでロケットを打ち上げた。

アポロ計画で主力だったのが、このサターンV型ロケットだ。なぜサタンなのだろうか。それはともかく、このとんでもないサイズ(全長110m)のロケットを20機は建造したというから当時の本気度がわかるというものだ。

そして、計画発表からわずか8年後、アポロ11号は月面着陸を果たした。

驚異的な速さだ。

その後、アポロ13号をのぞいて17号まで月面着陸を果たしている。

月面着陸の様子のテレビ中継の視聴率は68%にも上った。

しかし1972年アポロ計画終了後、宇宙開発は遅々として進まなかった。スペースシャトルは何度も宇宙へ出たが、ISS(国際宇宙ステーション)止まりだし。月には一度も行かなかった。

イーロン・マスクは、NASAによる宇宙開発ではなく、大学時代に考えていた通り、自力での宇宙開発を目論んだ。

2002年 SpaceX社を創業

ロケット開発においては材料費より、開発コストの方が圧倒的に大きかった。そのため、上手くいけばコストを大幅に下げられるのではないか?と考え、従来の1/10のコストで作れるシンプルなロケットを作成することを考えた。

だが、全然上手くいかなかった。

それでも最初のロケット「Falcon1」を3年後の2005年に見事完成させ、打ち上げようとした。だがこの時は、問題が発生し延期。翌年3月に見事打ち上げまで漕ぎ着けたが、約40秒後に爆発した。一度の失敗で数十億円が吹き飛ぶ、恐ろしい世界だった。

様々な方法で改良を繰り返したが、これまでの3回の打ち上げがすべて軌道に乗る前に爆破した。4回目の打ち上げも失敗した場合、SpaceXは倒産だった。

テスラ創業

2003年にテスラ・モーターズという電気自動車会社を設立した。CEOは子供の頃から車を電気自動車に改造するほどの興味をもっていたマーティ・エバーハードだ。

テスラとは、公式には述べられていないが、かのテスラコイルの発明家、ニコラ・テスラを由来としているのではないかと思う。つまり、拡張可能なクリーンエネルギー企業であろうという信念があるようだ。

実際、二酸化炭素排出の問題に対し、危機感を抱いていたイーロンは、この会社で先陣を切る事で世界を進める事を目指していると発言している。

そして、最初のフラグシップモデルとして、ロードスター型の電気自動車を発表した。

ロードスターは高級スポーツカーで値段は約1000万円もする。

二酸化炭素排出が少なく、カッコよく、実用的な距離を走行でき、かつ速い。このような車を待ってましたとばかりに、主にハリウッド俳優から人気を博し、予約が殺到した。

シャーシはロータスのエリーゼだ。

初期からプリウスに乗っていたことで有名なレオナルド・ディカプリオも、早々に予約した。

そして、一気に世界から注目を集めた。

しかし、開発は難航した。

なぜなら、テスラ・モーターズは素人集団だったからだ。自動車会社の経験なんてもなく、あるのはシリコンバレーのベンチャー型のノウハウだけだ。

そして、どこの会社も本腰を入れて開発をしていかなかった、電気自動車だ。

開発は難航し、発売日は延期された。

当初2500万ドルもあれば開発できると踏んでいた予測は、約10000万ドルにも及び、資金が枯渇しそうになるたびに、イーロンは投資家から資金を募ってなんとか凌いだ。

シリコンバレーのゴシップ・ブログValleywagは2007年に第1位のハイテク失敗企業にテスラの名をあげた。

そんな批評もある中、2008年にやっと1台目が出荷に漕ぎ着けることができた。

イーロンは絶対に諦めない男のようだ。Paypalで稼いだ金は無謀な会社(SpaceXやTesla)で4年間のうちにほぼ使い切り、銀行にはほとんどキャッシュがはなく、常に崖っぷちで、寝る間も惜しんで働き、そのせいで家庭に影響し離婚も経験した。

でも完成したロードスターはヤバかった。デザインだけでなく、電気自動車としては、圧倒的な速度、圧倒的な加速力、圧倒的な後続距離だった。

圧倒的なSpaceX

2008年9月ついに、SpaceXのFalcon1が4度目にして打ち上げに成功した。

イーロンは言った。「ことわざにもあるだろう。4度目の正直だって」

掛かった費用は約100億円以上に及んだ。

そしてそれ以来、SpaceXは20回打ち上げに成功した。

Falcon1のエンジンを9つ搭載した、より大きなロケット Falcon9も開発した。一番の顧客はNASAであり、ISSへの物資輸送など多くの仕事が増えた。

特にすごいのが、ロケットの再利用だ。

発車したロケットを、海上の無人ドローン船が迎えに行き、海上着陸を果たしている。

発車した場所に戻ってくる燃料があるときは地上で、ないときは海上で着陸させるというイーロン独自の荒技だ。SFの世界の話のようにも聞こえるが事実だ。ヤバい。

実は、ロケットの着陸はAmazonのCEOジェフ・ベゾスの会社BlueOriginが先に達成してしまったが、正直、安定度合いといい、海上着陸といい、SpaceXの方がヤバいと思う。

ちなみに、これがBlueOriginのやつだ。

火星へ向かうためのロケットも開発中だ。

その名もBFR(Big Fucking Rocket)だ。いやBig Falcon Rocketだ。

人工衛星の打ち上げや、さらには宇宙ステーションへの貨物および人員輸送、そして月や火星への植民も想定した超大型ロケットだ。

「われわれが月や火星に行くためにこれ(宇宙船)を建造しているのなら、地球上の他の場所にも行ったらどうだろう?」

という事で地球上で旅客用としてBFRを利用した場合、ニューヨークから東京への移動にかかる時間は37分になるそうだ。

「座席の料金は飛行機のエコノミークラスの料金と同じになるだろう」

恐ろしく低料金だ。こちらがコンセプト動画だ。

ちなみに、BlueOriginもサターンV並みの巨大なロケット(New Glenn)の開発を考えているようだ。

2012年 テスラ自動車業界に衝撃を与える「モデルS発売」

テスラのモデルSはコンシューマー・レポートでの最高評価と、国家道路交通安全局の安全評価で最高得点を取得し自動車業界を吹き飛ばした。

その後、多くの自動車会社がEV(電気自動車)へ力を入れるようになる。

そして、アップル社から優秀なエンジニアが150人以上も転職し、世界を驚かせた。ジョブズのカリスマ性をイーロン・マスクに見たのだろう。

モデルSの驚くべきところは自動運転だ。2015年のソフトウェアアップデート7.0で自動運転機能が解禁になった。

そう、アップデートはインターネットから自動でできるのだ。整備工場でレンチを回す必要はない。

この自動運転のすごいところは、ハンドルを完全に手放して運転することができる。他の自動車会社でも前の車との車間を保つとか、自動ブレーキとかはあったが、完全に自動はなかった。車線変更も自動らしい。

アメリカのラリードライバーがカリフォルニアからニューヨークまで2,700マイル(約4,345 km)の道のりを57時間48分で走破したというニュースもでた。工程の96%を自動運転で走破したとのことだ。

さらに、2016年のアップデート7.1では自動駐車機能が追加された。

その名も「サモン(召喚)」だ。

ヤバい。

太陽光発電(持続可能なエネルギー)

イーロンの従兄弟が太陽光発電企業ソーラーシティ社を2006年に創業した。自宅の屋根に太陽光パネルを設置することで安価にテスラのモデルSなどへ急速充電することができる。そのため、2016年にはテスラに買収されることでシナジーを測った。

ソーラーシティ社は家庭用太陽光パネル設置企業としてシェアNo1を誇っており、2011年にはアメリカの軍用住宅へ太陽光パネルを設置するプロジェクトを立ち上げて注目を集め、翌年上場。2014年には太陽光パネルメーカーである「シレボ社」を買収することで、自社でパネルを製作することができるようになった。

そして、2017年から原発の最大出力にも相当する規模の「ソーラー・ファクトリー」プロジェクトが始動した。

2016年にテスラがソーラーシティを買収することで、イーロンが考える「持続可能なエネルギー」の仕組みができることになった。電力会社から電気を買わなくて済む。そして、自家発電設備は火星への移住にも大きな意味を持つものである。

さらに、「ギガファクトリー」の建設も始まった。バッテリーセルのコストを大幅に削減するために、2018年末までに、2013年に全世界で生産されていたリチウムイオン電池を超える数量を、年間で生産できるようにする。ギガファクトリーの大きさは13平方キロメートル、東京ドーム約280個分の巨大な施設だ。

ギガファクトリー完成予想図

(ギガファクトリーについて14:00頃から)

穴掘り

なんと最近、彼は穴掘りにも夢中だ。ボーリングカンパニー社は、効率的な掘削機を開発し、それを使ってトンネルを掘り、高速な陸上運送技術を作る会社だ。現在行われているのは、ロサンゼル市の下に巨大なトンネルを掘り、地上の道路とは別のもう1つの交通3Dネットワークを作ることだ。

トンネルの中は車が走るのではなく、車が乗ることができる巨大なスケートに乗っかって時速200kmで移動する。こうすることで、一定速度で高速に移動を確立するというものだ。車が走るトンネルのサイズは救急車両が通れるように通常8m程度必要であるが、車は走らない事で、これが4mにできないか検討している。

そのほかにも、テスラやSpaceXが絡んでいる「ハイパーループ」構想もある。真空のトンネルを作り、その中にカプセルを置き、リニアの技術で加減速することで1000km/hの速度で移動する、超高速輸送システムだ。学生向けの協議会も開かれており、300km/h以上は出せるようになったようだ。これらの技術も、火星の惑星開発などを見据えているのではないだろうか。火星では気圧が低いので真空チューブ不要でハイパーループを実現できるそうだ。

ちなみに、ハイパーループの構想自体は特に特許は取っていないため、その他の企業も独自に開発している。Hyperloop Oneというベンチャー企業が最近、宇宙開発事業も行なっているリチャード・ブランソン率いるVirginグループの出資を受けて、Virgine Hyperloop Oneという名前で動いている。

Virgin Hyperloop Oneは2020年にドバイで実現する計画などもあるようだ。

ちなみに、Virginの宇宙開発事業Virgin Galacticは超カッケー風な宇宙船を開発しており、2018年の商用宇宙旅行開始を目指している。今2018年だが、音沙汰なし?そして、Virgin Orbitとよばれる衛星打ち上げとロジスティクスを行う会社も所有している。衛星は飛行機で担いで打ち上げるという面白い方法を取っている。

人工知能

テスラの自動運転や、ロケットの着陸など恐らく人工知能(AI)が使われているわけだが、イーロン・マスクは注意も呼びかけている。

「人間レベルのAIがどれだけ社会に貢献できるかを推測することは難しく、また、それが正しく構築または利用されなかった場合に社会にどれだけの損害を与え得るかを想像することも同等に難しい」

「人間レベルのAIが、いつ実現可能なレベルに達するかを予測するのは困難だ。そのレベルに達したときに、良い成果を自己利益よりも優先できる強力な研究機関が存在することが重要となる」

そこで、イーロン・マスクはOpenAIという組織を2015年に立ち上げた。

「非営利組織として、われわれの目標は、株主ではなくすべての人々にとっての価値を築き上げることにある」

つまり、企業で独占的に秘密裏にAI開発を行なった場合、いきなりヤバいAIが出てきて、対処が難しくなるから。AI記述はオープンにして、みんなで開発しようぜ!という趣旨のようだ。

ちょっと弱い気がするのは気のせいだろうか。みんなで開発しようが、企業が独自に開発しようが、どっちにしろヤバい気がするのだが。。

ちなみに、AI開発のプラットフォーム「Universe」というのを発表している。AIがマウスやキーボードを自由に使えるもので、そのAIがゲームを学習していく感じだ。

人工的超人

OpenAIではAI開発はみんなで見える化してやろうぜ!という趣旨だったが。これだけだと、AIは進化するが人類は進化しない

そこで、イーロン・マスクが考えているのが人工的超人計画だ。

イーロンは”人間を機械のように捉えている”ということは紹介した。

つまり、人間を外科的あるいは、遺伝的に再プログラミングすることで、超人になり、スゲーヤツになろうではないか。という考え方だ。

特に、イーロン・マスクが進めているのが、脳とインターネットの接続だ。それを担っているのが、ニューラルリンク社(Neuralink)だ。

脳と機械(人工知能)を接続することを、『ブレイン・マシン・インターフェース』と呼び、人間の思考を直接コンピュータへ送信しすることで、人間よりも高い処理能力を有する人工知能の力を最大限に利用するというものだ。

ちょっと待て、だんだん怪しくなってきと思わないか。脳に電極を刺すなど、ここまで来るとかなり悪魔的だとは言えないだろうか。

自動運転とか宇宙とかはいいが、この未来は遠慮したいな。と思ってきた人も多いことだろう。これはSFではない。実写だ。

人工知能の性能は年々上昇している、しかし人類は進化が止まっているように見える、そこで、近年目覚ましい発展をしている超知性であるコンピュータ(人工知能)を人間がより速く効率的に扱うことで進化を果たそうというのだ。

従来、PCやスマホはマウスやキーボード、そしてタッチパネルを用いて操作している、がこれは圧倒的に遅い。コンピュータ同士なら数百、いや数億、数兆倍の速度でデータをやりとりしている。

そこため、人間の脳とコンピュータと接続する端子(インターフェース)を作ることで、処理を高速化し、かつ人工知能のプロトコルに人間が合わせることで、共生関係を築くことができる。もし、人工知能が暴走してもすぐに高速対処もできるというのだ。

でもこれは何も新しい考えではないかもしれない。映画マトリックスでネオはプラグに接続し、武術パッケージを脳にダウンロードすることで、高速で中国武術を会得した。また、マトリックスに影響を与えた、攻殻機動隊(ghost in the shell)でも、ネットとの接続を行なう事で他人と話をしたり、様々なサービスを利用したりしている。

映画 マトリックス

攻殻機動隊(ghost in the shell)

どちらにしろ、ヤバそうだ。

攻殻機動隊でもあったが、AIを管理しているつもりが、AIによって逆に人間がハッキングされるなども普通に起こりそうなものだが。

ちなみに、攻殻機動隊の中でこんな話がある。

原作のなかではAIが一度人類を支配してみないかという話があります。人間があまりにも脆弱なので支配しようということで決起集会を起こすんですけど、よくよく考えてみたら人間を支配するとすごく面倒だぞと。ロボットはメンテナンスすればいいけど、人間は壊れちゃうし、ごはんも食べさせなきゃいけないし、支配すると逆に人間ってめんどくさいことになるし、よくよく考えてみたら、「僕たち(ロボット)をメンテナンスしてくれてるし、今支配してるのと一緒じゃない?」と。「支配しなくても望む環境を人間がくれているから支配するのやめよう」という結論にロボットたちがなるというようなエピソードもあるんですけども。もしかしたらそんな未来が起きるのかもしれない。そこはまだまだ物語としての想像の余地はいっぱいあって、そういう考え方もひとつあるのかな、なんて思いながら当時はつくっていました。 by 「人工知能は人間よりも経験値を上げていく速度が速い」神山監督x塚本教授x井上室長が今と未来を語る攻殻ブレスト(2)

ともあれ、イーロン・マスクは、人工知能との脳的な接続が人類を生き残らせる手段だと考えているようだ。

実際に脳に電極を挿して、ロボットアームを動かす実験も行われている。例によってあのDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)だ。軍事利用する気満々なのが伺い知れる。もちろん腕を失った人には有用なものだろう、しかしそれで失われるものが無いとも言えない。

このように、外科的にあるいは、遺伝的に人間を強引に進化させようという考え方を「トランスヒューマニズム」と呼ぶ。ピーターティールの海上国家もトランスヒューマニズムを進める施策だ。なお、トランプが勝ったアメリカの選挙でもトランスヒューマニスト党という謎の党がいたことを知っているだろうか。

人工心臓、脳インプラント、人工四肢、外骨格スーツ、無限の長寿達成することを目的としている。ターゲットは無神論者、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)、そして障がいを持つ人のコミュニティだった。

そして、がん・アルツハイマー・加齢なんかは、遺伝子操作で克服できる。

オーブリー・デグレイは、「老化は病気であり治療するものだ」と言ってのける。

ちょっと顔色が悪いのは気のせいだろうか。老化を気にしすぎて体調不良にならなければ良いが。

なんと言うか、死を愚弄しているし人間をなんだと思っているのか。

自分だけで閉じた系での話ならば、確かに死は終わりかもしれない。

しかし次へ繋げることを考えた時、老害は死すべきという側面もあることを忘れてはならない。

短い命をどのように使うか、寿命があるから『生』が際立つこともある。

そして、技術の進歩で実は遺伝子操作はより簡単になり、デザイナーベイビーも目前に迫っている。肌の色・目の色・才能なんかを遺伝子操作で選べるそうだ。病気に掛からない超人的な人間も作れるかもしれない。

「人間とはなんなのか?」「ロボットとはなんなのか?」が皆に突きつけられている時代である。

イーロンマスク帝国

俯瞰して見ると、イーロン・マスクの行動は全て火星へ向かっている事がわかる。

今や雑誌やネットのニュース、動画配信サイトでも火星への道としての特集が組まれている。他の星ではなく火星へ行くことはもはや既定路線のようだ。人類の次の目標は火星であると。

火星とはなんなのか。

通常の理解としての火星について述べよう。

火星には地球と同じく四季があり、暑い時期と寒い時期がある。

火星の1年は、地球の1.88年相当であるため、火星の四季は地球の約2倍の長さになる。

火星は外を散歩できるような程よい気候ではなく、場所によっては20℃~-130℃と、寒暖差がかなり激しい。

太陽から吹き出す極めて高温の太陽風が発生する。

このように地球に比べかなり過酷な状況に思える。

トランスヒューマニズムによって人体を強化する事で、ある程度の環境変化にも耐えうる強靭な体を人工的に作れるかもしれない。

火星まではかなりの長期旅行になるが、遺伝子の再プログラミングにより、より長寿になるかもしれない。

エネルギーは太陽光発電を使えば良いし、移動はハイパーループを建造し、電気エネルギーで動く車があれば事足りる。飛行は火星においては危険が伴うため、陸上が望ましい。

確かに乗り切れるかもしれない。

しかしまだ弱い気がする。

なぜアポロ計画と同じように、まず月を目指さないのか。

どうしても火星なんだと力説するのか。

確かにテラフォーミングしやすい惑星だと一般に言われている。

不確かだが火星には文明があった痕跡があると言われている。

核爆発の後や、以前は大気があった事など。隠されたテクノロジーがある可能性があり、それをNASAは隠している。それにイーロン・マスクは気づいているのかもしれない。

旧火星文明再生計画だ。

イーロン・マスクやNASA以外にも火星を目指している人がいる。

オランダの実業家であるバス・ランドルプ氏が設立したNPO『マーズワン』は、2012年に火星への移住計画を公表した。

本気かどうかはともかく、なぜか火星は人々を引き付けるようだ。

終わりに

人類は道具を究極的に進化させ、ついに自身すらも改造するまでに至った。体を道具として扱うことで、超人となり新天地としての火星の地に足を下ろすのだ。

人は恐怖(暗闇・飢え)を克服し、乗り越えるために道具を作った。

そして、今度は人が怖いから道具に頼った。

道具は人を傷つけた。だからより強い道具を発明した。

そして道具の究極系である人工知能を作った。

しかし道具の究極系である人工知能が怖いから、自身を道具とすることでこれを乗り越えようとしている。

道具とは何なのか、人とは何なのか。

イーロン・マスクの答えは、人とは道具(コンピュータ)であると結論した。

管理側にまわる道具と、管理される道具。

それゆえ、人という道具を生かすため、火星へとその道具を輸送することを考えたのだ。

でも人を道具とした時、その道具の存在意義とは何だろう。

道具は利用されてこそ生きる。

つまり有効に利用する人がいなっくなった時、道具はもはや存在価値は無い。

人は道具なのだろうか。体は道具なのだろうか。

人は全員同一で、体も同一なのだろうか。

脈動している心臓は機械なのか。

血液はひとりひとり違う。だから輸血すると拒絶反応がでる。

がん細胞はその人だけにしか効果は無いという。別の人にはがん細胞はガンでは無い。

釈迦が言ったように体は宇宙なのではないか。 何ひとつ同一のものは無く。それゆえに誰ひとり生きる意味の無い者もいない。

人のひとしずく、ひとしずくが大海を形創っている。

人は道具にも見えるし、宇宙にも見える。

人体を機械で同一規格化した時、または同一遺伝子で統一した時、何が起こるのか。

人の情報量とはそんなものか。

機械化したサイボーグと生身のカラダの情報量は同じなのか。

進化しているのか退化しているのか。

ともあれ、イーロン・マスクは止まらない。

君は、イーロンの言うようにトランスヒューマンになりたいか?

それとも、孫正義が見ているように人工知能に管理されたいか?

それとも……。

つづく。

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